ワキガ　原因

ワキガの原因はアポクリン汗腺から出る汗によるものです。

ここから出る汗には脂質やたんぱく質などの成分が多く含まれており皮膚の表面にある菌が汗を栄養として繁殖し、雑菌が分解することにより、あのツーンと鼻につくワキガ特有の臭いを放つようになります。

アポクリン汗腺は誰もが持っている？

アポクリン汗腺は生まれつき持っている人もいれば、まったく無い人もいて、日本では１０人に１人の割合で生まれ持ってきますが、欧米では１０人に７、８人と非常に高い割合数値が出ています。

アポクリン汗腺の数は生まれたときに決められており、量は人によって個人差があり多い人もいれば少ない人もあり、様々です。

脇の下以外には、耳の中、または乳首の周囲や陰部など体の特定の箇所にも存在しており思春期以降の新陳代謝がよくなるころ、働きが活発になり始めます。

いわば、アポクリン腺を持っている人はワキガ体質と言えます。

しかし、量や粒の大きさ、そして、その質により、「軽度」「中度」「重度」に分けられますが、そもそも、ワキガ体質であっても、「軽度」である場合、本人自体がワキガ体質であることを知らずに過ごしていることもあるので、ワキガであることの定義は難しいように思えます。

ようは、ワキガとはアポクリン汗腺の量と粒の大きさ、その質により臭いの強度が異なるため、ワキガ体質だと本人が自覚されている場合をワキガと呼ぶことにします。

ワキガと多汗症

実は、汗を出す汗腺には他にもあり、もうひとつはエクリン汗腺と呼ばれるものがあります。

これは誰もが持っているもので、この汗腺から出る汗は、運動した時や暑い時などに出るもので水分と少しの塩分で成り立っており、基本的には無臭と言われております。

しかし、汗そのものは無臭であっても汗をかいたまま皮膚を不潔な状態にしておくと皮膚の表面の細菌と汗が混じり合い、汗臭さの原因になりますので、これがワキガ臭？と勘違いする方も多々いるようですが、この時に臭う汗臭さはワキガ臭ではありません。

「ワキガ　＝　多汗症」

このように思われている方が非常に多いのですが、多汗症だからと言って必ずしもワキガ体質だということには限らないのです。